「使い捨てマスクで新型コロナウイルスを阻止できる可能性がある」

新型コロナウイルス感染症（Covid-19）などの呼吸器系ウイルスを阻止するにもかかわらず、使い捨てフェイスマスクはその主成分により肺損傷を引き起こす可能性があることが研究で判明した。

ポリプロピレン（PP）は使い捨てマスクの主原料であり、日常生活の中で使い捨て用品としてよく見かけるマイクロプラスチックです。

最近の報告では、風化した PP 微粒子が吸入される可能性があることが示唆されています。 しかし、PP 微粒子の吸入毒性はほとんど理解されていません。

韓国毒性研究院の研究によると、マイクロプラスチックとは物理的な力によって微粒子に変化したプラスチックのことだ。

5μm以下のマイクロプラスチック粒子は吸入により肺組織に浸潤し、1μm以下のナノプラスチックは肺胞に到達して喘息や肺線維症などの様々な呼吸器疾患を引き起こすことが知られています。

PPが呼吸器系に損傷を引き起こすことを確認するために、研究チームはPPナノプラスチックを動物の気道に滴下し、肺の損傷を観察した。

その結果、研究チームは実験動物の肺に炎症性損傷、特に好中球性炎症反応を観察した。

好中球は自然免疫において主要な役割を果たす細胞ですが、異常に増加して活性化すると、肺に炎症反応を引き起こす可能性があります。

研究チームはまた、肺損傷のメカニズムを確認するためにヒト肺がん上皮細胞株（A549）をPPナノプラスチックに曝露し、ヒト肺がん上皮細胞株におけるミトコンドリア損傷を発見した。

「この研究は、PPナノプラスチックへの吸入暴露後の人体への害を確認することにより、吸入毒性学の明確な基礎を確立した」と研究チームは述べた。 「将来的には、マイクロプラスチックと吸入毒性研究の間でさまざまな研究を行う予定です。」

研究結果は最新号に掲載されました。粒子および繊維の毒性学。

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